夏休みの記録② 「雑居ビル2Fのカフェ」

友人とメキシコ料理を食べに行った帰り。

まだ時間が早いし、どこかもう1軒寄って帰ろうかとなった。

知り合いの友達がやっている、深夜までやってるカフェが近くにあったので、

そこに行くことにした。

丁度1年前に行ったきりのそのお店は、若い夫婦がやってるお洒落なお店で、

意外や意外に料理もとっても美味しくて、一時期はよくいっていた。

雑居ビルの2階にあり、そこにカフェがあるとはなかなか気づきにくい。

久しぶりにビルの狭い階段を上って、ドアを開けようとすると・・・

あれ。看板が、違う。カフェの名前じゃない。

『シャンパンバー』って書いてる。あれ、カフェは・・・・。

 

「潰れてる・・・・・・」

「まじで!?」

 

どうしようか迷ったけれど、酔った勢いでシャンパンバーのドアを開ける。

そこは以前行ったカフェの原型が、ほぼ、あった。

「やっぱりここ、カフェだったところだ」と、思った。

 

思いがけず入ったシャンパンバー。

結果的に良かった。シャンパンは美味しく、チーズも美味しく、

店主も気さくな方で、ゆっくり友人と話せてよかった。

けれど、やっぱりあの若い夫婦の事が気になっていた。

知り合い、に聞こうかとも思ったけれど、疎遠になって久しい。

googleで検索をかけてみる。すると奥様のブログが見つかった。

去年の秋にお店を閉めた事。子供が生まれたこと。ご主人は就職したこと。

またカフェの名前で何かやりたいということ・・・が書かれてあった。

去年の夏訪れたとき。なんとなく寂しい感じがしたのはこれだったのかな。

その時にはもう閉めることは決まってたようだし。

 

もう一度、美味しいラザニア食べたかったな。

なんとなくもう、あのシャンパンバーには行かないような気がした。